さて、箱根駅伝も終わり来年はどのような戦力層になるのか
楽しみですね。高校生5000mランキングが一つその戦力を
考える上で参考になります。

高校生5000mランキングのベスト18をみるとざっとこの
ような感じです。

高校生男子5000mランキングより主な大学進学先抜粋

佐藤圭汰 13:31.19 駒澤大
山口智規 13:35.16 早稲田大
花岡寿哉 13:48.29 東海大
吉村聡介 13:53.90 東洋大
荒巻朋熙 13:54.49 青山学院大
兵藤ジュダ 13:54.70 東海大
溜池一太 13:55.97 中央大
森下翔太 13:56.12 明治大
吉居駿恭 13:56.16 中央大
伊藤夢翔 13:56.30 中央大
上原琉翔 13:56.84 国学院大
間瀬田純平 13:57.41 早稲田大
塩出翔太 13:57.88 青山学院大
堀颯介 13:58.00 明治大
村尾雄己 13:58.04 順大
山川拓馬 14:01.21 駒澤大
西優斗 14:03.11 中央大
高橋海童 14:03.35 明治大

今年の箱根駅伝2022で上位争いをした大学を中心に
スカウトが入った高校生が入学をしていますね。
特に目立つのが中央大に入学する13分台の記録を持つ3名でしょう。
今後も勢いをつけてゆく可能性がありますね。
新入生の上位ベスト5のランキングはどうでしょうか。

2022年高校生入学者の上位ベスト5人のランキング

1. 青山学院 13分55秒16
2. 東海大 13分59秒15
3. 明治大 14分00秒23
4. 東京国際 14分1秒99
5. 国学院大 14分5秒95
6. 東洋大 14分6秒78
7. 中央大 14分9秒48
8. 駒澤大 14分9秒74
9. 神奈川大14分12秒73
10. 日体大 14分12秒83
11. 中央学院大 14分13秒15
12. 順大 14分16秒74
13. 専修大 14分20秒32
14. 法政大 14分22秒
15. 帝京大 14分23秒22
16. 山梨学院大14分26秒30
17. 国士舘大 14分27秒13
18. 創価大 14分29秒85
19. 駿河台大 14分41秒79
※早稲田は上位5人を満たしていないので除外
（参考 専門誌『月刊陸上競技』）

というランキングとなっています。
青学、東海大、明治、中央大、駒澤、東洋、國學院がダントツでスカウト大成功ということでしょう。
中央大の13分台3名はかつての東海大黄金世代(羽生、關、鬼塚)を彷彿とさせますが、
中央の5人平均は7位にランクイン。さらに強化されたといえます。
東京国際もスカウトも上位にランクインされてきておりますが、
外国人選手がいなくなる来年からのレースを想定してゆくのか、また今年新たに採用するのか
わかりませんが外国人選手をうまく使った戦力拡大に成功したともいえます。

箱根駅伝のシード落ちとなった早稲田、東海、明治に
も力強い新入生が入るので心強い存在となりそうです。
特に東海大には兵藤ジュダという体型的に館澤選手を彷彿とさせる屈強な
ルーキーも入る。東海大の箱根特殊区間(5-6区)には
エキスパート(吉田、川上）がいるのでさらに厚みが出てくると考えられ、
平地メンバーを8名揃えれば良い東海大とすれば予選会の目処も立てやすいだろう。

また、今年27分台トリオが卒業する早稲田も大型補強ができた。
早稲田は今年は箱根特殊区間は5区11位、6区19位と練り直しが必要で、
予選会との両立が肝となりそうだ。伊藤が今年さらに進化できれば5区の上積みは期待できそうだ。
下りの走り方は検証が必要そうだ。序盤東海大をかわしたものの、下り区間に入り
順位を落としており、全体的な走力が不足していた感がある。

明治も予選会をダントツトップで通過したものの、箱根の山区間に関しては課題が多かった。
5区は18位、6区12位と厳しい結果であった。
ただ、復路の成績は3位と予選会王者の意地を見せつけており自力はあると思います。
予選会からの巻き返しと立て直しを期待したい。

また、箱根駅伝上位の青学、駒澤、順大、東洋にも順当に
強力なルーキーが入りました。ルーキーイヤーも練習が積めれば出走機会は
あると思いますので、まずは故障なく過ごせることが一番です。

箱根駅伝2023の展望

新入生戦力を考慮しても、やはり箱根駅伝上位の青学、駒澤、順大、東洋、中央大に
ヴィンセントラストイヤーの東京国際、創価、予選会スタートの東海大、早稲田、明治
からは目が離せないと思われます。東海大、早稲田の予選会もかなり珍しい年ですので、
予選会も視聴率アップ間違いないです。

層が厚い青学を崩す大学が今年出てくるのか楽しみですね。
2023年も箱根駅伝を楽しみましょう。